中国自動車ニュース

奥深い中国の車事情をご紹介します。

 トラックメーカーの東風商用車(本社:湖北省十堰市)でこのほど、ボルボ・カーズからの技術導入で開発された「東風VT14」14段変速機の量産を初めた。1日の生産台数は62台となる。蓋世汽車網が22日伝えた。

 東風VT14はボルボの技術を基礎に国産化したもので、省エネ化、軽量化、ギアチェンジの円滑さを実現した。東風商用車の天龍シリーズの大型トラックに搭載する。

 東風VT14の工場は2015年3月に着工。1期工場の年産能力は3万台となる。4月に試験生産、5月に小規模な量産を行い、このほど本格生産を始めた。

 大手国有自動車メーカー、重慶長安汽車は21日、董事会が張宝林氏が新董事長に就任する人事を議決したと発表した。同社では経営幹部の異動が続いている。蓋世汽車網が22日伝えた。

 重慶長安汽車では今年8月、徐留平前董事長が、別の大手国有自動車製造会社、中国第一汽車集団の董事長に転任。9月には傘下研究機関、長安汽車研究総院の院長などを務めた譚本宏氏が長安汽車副総裁に昇格した。
 重慶長安汽車の今年上半期(1~6月)の販売台数は142万9511台で、2017年の販売目標330万台の43%。7月の販売台数は前年同月比15.76%減の16万1468台で販売減少が続いている。

 新董事長に就任する張宝林氏は現在、親会社、中国兵器装備集団の副総経理。長安汽車トップ就任後は研究開発、製造、販売面での手腕発揮が期待されている。

 財政部の通知によると、1600シーシー(㏄)以下の小排気量自動車の車両購入税率が2018年1月1日から10%に引き戻される。20万元(340万円)の車だと現在より4272元(約7万2000円)高くなる。小排気量車を購入予定なら急いだほうがよさそうだ。前瞻網が25日伝えた。

 排気量1600㏄以下の車はAセグメントのSUV(スポーツ用多目的車)とBセグメントのセダンが含まれ、現在販売中のモデルの90%近くを占める。現在は7.5%の優遇税率が適用されている。

 2016年に小排気量車の税率が0.5%から0.75%に引き上げられた際、各販売店には徹夜の行列ができた。各地公安局の車両登録所にも駆け込み購入者が殺到した。

 国有大手自動車メーカーである重慶長安汽車の親会社、中国兵器装備集団公司(本社:北京市)はこのほど、徐平集団董事長が8月末、中国第一汽車集団公司(本社:吉林省長春市)を視察し、徐留平董事長と懇談したことを明らかにした。同集団は今年10月にも自動車分野で、一汽集団と戦略パートナーシップを結ぶ見通しだ。証券時報網が25日伝えた。 

 徐平集団董事長は懇談で、長安汽車と一汽集団が提携を強化するべきだと提案。提携の対象として完成車、パワートレイン、新エネルギー車、IOV(自動車のインターネット)、カーシェアリングなどの分野を挙げた。

 一汽集団の徐留平董事長も、兵器装備集団と自動車分野での協力を提携したいと返答。10月にも代表団を率い兵器装備集団を訪れ、戦略パートナーシップを締結したいと述べた

 中古車の電子商取引(EC)事業を行う人人車(本社:北京市)は25日、配車サービス大手、滴滴出行(北京小桔科技有限公司)から2億米ドルの投資を受けたと発表した。滴滴出行は配車サービス、金融に続き、中古車事業に進出したことになる。汽車頭条が25日伝えた。

 人人車の李健CEOは出資を受けるメリットついて「滴滴出行の利用者4億人、運転手1700万人は、自動車売買のプラットフォームにとり中国最大規模で最も正確な見込み顧客だ」と説明。「人人車は中古車市場で巨大な資源を手に入れられる」と述べた。

 李CEOによると、滴滴出行で使われる車は現在、新車が多いが、今後はコスト引き下げたのため中古車が選ばれる可能性が高まるとみられる。

 自動車部品メーカー、デルファイはこのほど、山東省煙台市福山区にリマニュファクチャリング本部を設立することを決めた。アフターマーケット市場向けに同社製の動力系統、コントローラー、カーオーディオ、安全システムに関連した精密部品をリマニュファクチャリング(再製品化)する。福山区政府のウェブサイトなどが伝えた。

 生産開始後の年間生産額は20億元(338億円)の見込み。デルファイは今後、アフターサービス部門を同本部に集約する計画だ。

 福山区は各種自動車部品会社200社あまりが進出。変速機、ワイヤーハーネス、ランプ、プレス部品、ステアリングの5大産業群が形成され、年間生産額は300億元(約5000億円)を超えている。

 深セン上場のエアコン大手、珠海格力電器股フェン有限公司(本社:広東省珠海市)はこのほど、コンプレッサーや自動車部品を製造する上海海立(集団)股フェン有限公司(本社:上海市浦東新区)の株式5%を公開市場を通じ5億元(約85億円)で買収したと発表した。今後1年、さらに買い増す可能性も示唆した。中国経済網が22日伝えた。

 業界関係者は「海立の株買収は、自動車業界進出を速めるための布石だ」と話している。

 海立はエアコン・冷蔵設備、自動車部品、家電製品、電子部品などを製造。うちエアコン用コンプレッサーが主力事業で年産能力は2000万台、世界市場の7分の1のシェアを誇る。

 格力電器は自動車産業進出を公言し、電気自動車(EV)用のバッテリーなどを製造する、珠海銀隆能源有限公司(本社:広東省珠海市)に出資し提携を深めている。また、中国第一汽車集団傘下のエコノミーカー製造会社である天津一汽夏利汽車股フェン有限公司の株式買収のうわさが報じられたが否定した。

 自動車メーカー向けなどの塗装設備を手掛けるデュール(Durr)の中国本社が21日、上海市青浦区で開業した。オートメーション設備などの顧客向けの調整が中国内で可能になった。盖世汽車網が22日伝えた。

 総投資額2500万ユーロ(約4億2500万円)、敷地面積1.82ヘクタール(ha)。床面積2万平方メートル。オフィス、テストセンター、研修センターなどで構成される。

 うちテストセンターは面積2200平方メートル。これまで他地域の支社で行っていた塗装、密封、コーティングなどのテストを行う。また、3200平方メートルのバリデーションセンターは、中国企業向けのオートメーション設備の事前調整を行うが、これも従来はドイツ本社でしかできなかった

 同社のディーターCEOは「新たな現地サービスにより、中国の顧客の時間を節約できる」と話している。塗装ロボットなどの研究開発(R&D)では、中国顧客向けに特化したソリューションの提供も可能になるとしている。

 北京汽車と韓国現代自動車の合弁会社、北京現代汽車(BHMC)が重慶市に建設した第5工場がこのほど稼動し、新型「瑞納(ルイナー)」の生産を始めた。同社の趙軍広報部長は網通社に対し、重慶工場は小型と大型のSUV(スポーツ用多目的車)計2モデルを生産する計画であることを明かした。21日伝えた。 

 BHMCが現在販売中のSUVは、小型のix25、コンパクトタイプのix35と全新途勝(ニュー・ツーソン)、中型のSUV全新勝達(ニューサンタフェ)の計4モデル。しかし、中国ではSUVが自動車市場をリードする中、BHMCはラインアップが不完全で、細分化した市場に対応できていない。今後、現有モデルのグレードアップを図るとともに多くの新モデルを売り出すなど、SUV重視路線を決めた。

 趙部長によると、重慶工場が生産予定の小型SUVは、中国生産版の「コナ」。ただ名称は新しいものに変える。販売価格は12万元(約205万円)前後と経済的だ。10月にも試験生産を始める。

 重慶工場は2015年6月に着工した。年産能力は完成車30万台、エンジン20万基を見込んでいる。

  上海汽車集団傘下のバス製造会社である上海申沃客車と関連会社の上海獅博実業投資の2社が、バス製造会社である青島申沃客車(本社:山東省青島市)株式51.43%を売却し撤退することを決めた。毎日経済新聞が21日伝えた。

 青島申沃客車には、路線バス会社、青島公交集団投資発展も42.86%出資しているが、現在は持ち株売却の予定はないとしている。

 青島申沃客車の売上高は2016年が620万元(約1億585万円)、17年上半期(1~6月)が633万元。上場大手バスメーカーの売上高は、宇通客車が358億3000万元、安凱汽車が47億5700万元、中通客車が92億5700万元で、青島申沃客車は桁違いに小さい。業界関係者は、資本引き上げは青島申沃客車の業績不振が原因とみている。

 上海申沃客車は、上海汽車とボルボ(中国)、ボルボ・バスの2社が出資する中外合弁会社。上海獅博実業投資は上海汽車集団の工会(労組)が全額出資している。

 上海申沃客車も近年は業績不調で、2016年の販売台数は前年比4.56%減の2007台、今年1~8月は前年同期比44.4%減の754台だった。

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